フシギな代表選

菅総理と小沢氏の一騎打ちとなった代表戦は,はじめの内,そんなことをしている暇はないだろうと思っていたが, いざ始まってみると,やってみて大正解だったのじゃないかと思い始めている。その理由は3つある. 1つ目は,菅総理が小沢氏の「政治とカネ」の問題を追及する以外に大した攻撃材料もないということがわかってきた。 すなわち政策論争を菅総理側がきっちりできてないような気がするからだ。当然のことながら,閣僚からも小沢氏に対する批判の声が上がっている。 しかし,3ヶ月前に責任を取った人間がどうのこうのとかカネの話しか出てこない。 閣僚なら,自分達の領域に根ざした提言と批判をするべきだと思うが,誰一人としてまともな議論はふっかけてきていない。 なぜか?そんなものもっていないからだ。見ている方は,結局,この内閣は代表戦でわれわれの目先がごまかされているだけで, 無策な内閣ではないかという気がしてきた。画像を通して受けそうな二枚目の閣僚は予想通り国民の受けはよいが, 結局何のこれといった政策は持ってないのではないかという気がしている。政策を持っていないどころか, 小沢批判がヒステリックになってきている。見ていて,みっともない。 マスコミは,一生懸命小沢氏が負けたときには離党するといっているが,菅氏側が負けたときの方が党分裂の危機は高まるのではないか。

2つ目は,小沢氏がよくマスコミの前に顔を出し,たくさん話をすることだ。こんな機会はめったにない。 相変わらず,マスコミは小沢氏に批判的だが,今の民主党が政権を取れたのは,紛れもなく小沢氏のおかげだ。 陰に隠れていた小沢氏が表舞台に出て話をする機会が多くてテレビが面白くなってきている。うんと語らせれば良い。 もし,いんちきな人間なら,必ず,語るに落ちるはずだ。しかし,今のところ,彼の話は面白い。

3つめは,野党がが吹っ飛んでしまったことである。党の代表を決める選挙がこんな形で話題になったことがあったろうか。 最後の与党時代の自民党の総裁選で5人が立候補してテレビ討論などもしたが,今回のような緊迫感がなかった。 あれは何だったのだろうと今更ながら思う。

いずれにしても,今度は歯の浮くような政策論議はできない。一言一言が責任を持って明日には実行しなければならない議論だからである。 総理大臣にもなって,未だに,「1に雇用・2に雇用・3に雇用」だなんて抽象的なことを言っているようじゃ先が知れている。 この期に及んで,そんな場合じゃないはずだ。この二人からは,9月15日から何をどうするんだという話が聞きたい。誤解しないでほしい。 小沢氏を応援しているわけではない。少なくとも,民主党は,今まで,野党時代に党首になった人間は失敗しても何の責任も取らず, ほとぼりが冷めたら,また,党首になったりしている。その流れでやっているから,鳩山氏みたいな総理になるんだと思う。 菅氏にしても近いものがある。今のところ,民主党に変わる政権党はないのだから,もっと真剣にやってほしいということだ。 9月15日からの政権運営の議論をしなければならないのに,総理大臣にもなって,相手の揚げ足しか取れないような議論をするなら今すぐ代表戦から降りたほうがいい。 他の閣僚にしても同じだ。
  


 


2010/09/01

▲ページTOPへ