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Exchange Program at University of Alaska Fairbanks
Fairbanks, Alaska, USA

新蔵 香織さん (Kaori Shinzou)  

会社員
国際理解教育課程/平成21年度卒

【佐藤吉文との関わり】佐藤ゼミの学生
【留学先】アメリカ アラスカ州 アラスカ大学フェアバンクス校/平成19年8月~平成20年5月(10ヶ月)

オーロラ!北極圏の大自然
本物の木でクリスマスツリー
笑いとお喋りが絶えないルームメイト

 

 友人や知人にアラスカへ留学していたことを伝えると、決まって聞かれることがあります。「寒くなかった?どうしてアラスカにしたの?」マイナス40℃まで下がることもあるアラスカの冬は、想像以上に寒く厳しいものでしたが、いつ何度思い返しても「アラスカに留学してよかった」という気持ちでいっぱいになります。
 アラスカと聞けば誰もがオーロラを思い浮かべるように、「英語が勉強できて、オーロラも見られたら一石二鳥」という単純な理由からアラスカ大学を選びました。半年ほどオーロラ観測をしてわかったのですが、自然現象であるオーロラは、なかなか現れてはくれませんでした。3~4時間待っても、見られない時の方が多かった程です。それでも、何ひとつ遮る物のない、360度見渡す限りの星空を見上げることは、私にとって至福の時間でした。満天の星空やオーロラを見ると、自然の偉大さと自分のちっぽけさに同時に気づき、生きていることをひしひしと感じ取ることができました。とても良い勉強の息抜きとなりましたし、アラスカで生活している日本人の方々との交流の場ともなりました。
 アラスカ大学を選んだもう一つの理由は、現地学生と一緒に授業を受けることができるからです。つまり、現地の友達が作りやすい環境だと思ったからです。私のような1年間の交換留学生は、留学生用の限られた授業しか受けることができない大学もあります。しかし、アラスカ大学には日本人留学生が少ない上、所属学科の授業は、教授との交渉次第で3・4年生向けの授業ですら受けることもできました。私は、専門分野だった言語学の授業の他に、ballroom dancing(社交ダンス)や音楽の授業を選択しました。Ballroom dancingのクラスで仲良くなった友達とは、空き時間や放課後に、カフェテリアで他愛ない話をして過しました。また、日本ではまだ珍しいスチールドラムの授業で親しくなった友達は、感謝祭とクリスマス休暇の数日間、私をその友人の実家に泊めてくれたので、貴重な体験をすることができました。
 映画の中でしか見たことのなかった、アメリカの一般家庭でのクリスマスは、私にとって忘れがたい体験となりました。クリスマスの準備は、ツリーの飾り付けから始まりました。アラスカによく生えているspruce(トウヒ、モミに似た木)を切ってきて家の中に置きます。階段の2階まで届くほど高いその木に、飾り付けをしてプレゼントを並べました。クリスマス前夜の教会では、厳かというより、明るいフォークソングのような賛美歌を、ギターやドラムの生演奏に合わせて、皆が楽しそうに歌っていました。翌朝は、両親から一人一人がプレゼントを受け取り、私にもプレゼントを用意してくれた、友達とその両親の心遣いに胸がいっぱいになりました。
 海外で友達を作ることは、思いのほか大変でした。言いたい事が適切に言葉に出来ないからです。そのため、ストレスを感じることもありました。それでも、否応なしに自分と向き合わざる得ない環境の中で、自分にはどんな友達が多くいるのか、どんなことをするのが好きなのか、少しわかった気がしました。友達がいてくれたお陰で楽しいことがたくさんあって、少しだけ自分を知ることができた留学は、とても有意義な1年間でした。

最後に一言

たくさん友達を作ってきて下さいね!


2014年3月掲載

佐藤吉文からの一言

新蔵さん、寄稿ありがとうございます。

私は、アラスカに留学する学生に、アラスカに失礼とは思いつつ「いいのか?アラスカで?」と聞きます。
でも、アラスカに留学した学生のすべてが「アラスカでよかった」と言ってくれます。
新蔵さんが帰国後言っていた、「自然ってああいうのを言うんだと思います」というコメントはとても深い意味があります。
素晴らしい自然の中で、素晴らしい友人ができたことは一生の財産です。

特に、新蔵さんが言っているように、アラスカ大学フエアバンクス校では、大学3・4年生用の300番台と400番台の科目を1年目から留学生にとらせてくれるという、他の大学にない利点もあります。

どうか、また、旅行でもいいですから行ってみてください。

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